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水石の五大要素
 
   
  “形、質、色、肌合いなどがよく備わったほか、なお風韻を感じさせるものがあってはじめて、真に味のある水石ということができます。そのもととなるべきは、なんといっても時代からくるもの、落ち着きのある庭に川から取り立ての新石(あらいし)を入れると、静寂な雰囲気をこわしてしまうのと同様、水石の場合にも、時代がなければなりません。
古びた趣(時代、古色、持ち込み)をもつまでには、長い年月、養石(ようせき)をしなければなりません。川から取りたての石(新石)は、どんなに図がよくても落ち着いた色がないからです。養石は、盆栽と同様に庭の棚に置き、天日に当ててときどき灌水してやるのがよいでしょう。”
 
 
 
  “盆栽も水石も名品は1日ではできません。長い年月持ち込み、丹精しなければなりません。いわゆる「時代がつくという表現は、石肌や色に深い味わいが現れてくることで、それは物理的な風化作用によりますが、その石の個性を生かそうとする、水石への愛情がなければ生じないことは、いうまでもないことです。”

以上が水石の五大要素の最後にあたる、時代=養石に関する、松浦理事長からの引用による解説です。実はこの「養石」という、水石を成立せしめている重要な要素について、引用している方法の他にも倉の中に長期間置いておく方法などもあるとの事です。
ただしあくまで基本は、上の写真のように養石棚に石を置いての方法であり、この方法による風化作用などによって落ちついた深い肌合いとなり、これをベースとして倉の中での保存などの方法が付加されると、考えられます。また、一般の方には養石の必要性について理解しがたい方もいらっしゃる事と思われますが、石というものは、川の中や河原にあるだけでは石が削られることはあっても、色合いや肌合いに深みを持つことはまれであり、川から出して川とはまた異なった環境に置かれる事で、石肌などに変化が表れてくるのです。
したがって、この養石という行為は、水石の善し悪しを最終的に決める大切なものなのです。

 
     
 
 
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