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FAQ
     
  ここでは、水石についてのみなさまよりの質問に、回答する形で、よりいっそう理解を深めていただければと思います。なお質問は、水石についてその存在すらしらなかった、という方から初心者までのものを集めました。
 
 
Q1:
「水石について」という解説で、川端康成氏の「美しい日本の私」という本を引用されていますが、この本の内容と関連について、もっと分かりやすく説明してほしいのですが。
A1:
ここで言いたかった事は、簡単に言えば水石の成立過程についての事です。
日本において水石という独特の行為が、いかに日本美と深く関係しているかを説明するためには、この「美しい日本の私」に書かれている事を感じていただきたかった、という事です。ここに表現されている日本独特の自然観こそ、水石が日本の伝統的文化のひとつと成り得た理由に他ならないからなのです。
もしこの本の内容について深く理解をし、水石にのぞめば、あなたの水石鑑賞はすばらしく深いものになるはずです。
 
 
Q2:
水石を始めたいのですが、よい入門書のようなものはありますか。
A2:
このサイトでも何度か引用されていますが、当協会の松浦理事長著作「水石入門マニュアル」(近代出版)をお薦めします。この本は、おそらく一般書店での入手は困難かと思いますが、盆栽店や水石店、もしくは協会まで直接お問い合わせください。この他にも様々な水石に関する書籍が、出回っていますが、それらの中には誤った内容のものもたくさん存在し、水石への誤解を生む原因ともなっています。水石を始めたばかりの方々にとっては、どの書籍がいいものなのか判断することは、たいへん困難だと思われますので、随時協会へお問い合わせください。
 
 
Q3:
「水石の鑑賞」の説明では、水石鑑賞の基本は床の間で行うとなっていますが、私の家に床の間はありません。このような場合、水石を始めることは出来ないのでしょうか。
A3:
たしかに現代の住居空間においては、床の間を備える家も、かなりまれなものとなってきました。
かなりの方が、一軒家ではなくマンションやアパートを住居としているのが現状です。このような場合には、ほとんどの確率で床の間は望むべくもないため、本来の鑑賞方法では水石を楽しめないという事になってしまいます。ですが実は展覧会などでの水石の飾り方においては、わざわざ床の間を設置することをせずに行っており、これらの場合であっても水石の雰囲気を十分に感じる事ができます。
水石は一見、飾られた石を眺めるだけの他力本願的なものと思われがちですが、実はそれを見る側の主体の想像力や感性に大きく左右される、心の芸術なのです。ですから、もしそこに床の間がなくともあなたの精神性が深ければ、水石を十分に深く楽しめるのです。
 
 
Q4:
水石を購入したいと思って、ある水石店に行き値段を聞いてその高いことにびっくりしたのですが、やはりそのように安くはないものなのでしょうか。
A4:
協会の立場上、水石店の石の価値について、言及する事はあまり望ましくはないのですが、たしかによく養石されたいい石の価値は、そんなに安くはないと思います。なぜなら、養石というものは、かなりの長期間に渡り手間をかけ、なされるものだからです。ですがよく養石がされていない石は肌合いや色合いも浅く、そこから自然の深みを感じ取る事は、難しいのではないかと考えます。
したがって、数は少なくともよく養石のされたいい石を所持される事をお薦めします。たとえ一個であろうとも、いい水石をお持ちになる事で、あなたの精神的な充実感は、深いものとなるはずです。
 
     
 
 
 
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